カラフル

言葉にできないモヤモヤする時間も、親子の大切な歩み

今回は、中学生・高校生の不登校のお子さんをもつ保護者の語り場に参加してきました。
保護者の方々が一生懸命に我が子の「今」と向き合っていることに、強く心を動かされる時間となりました。

思春期の心は見えにくいけれど…

思春期という時期は、心と脳の成長期でもあり、子どもが何を考えているのか分かりづらく、親の声を拒絶するような態度をとったり、イライラをぶつけてきたりすることが少なくありません。
そんな中でも、今日出会った保護者の方々は、思春期の我が子とどう関わっていけばいいのか、過干渉にならないよう適度な距離を保ちながら、子どもの気持ちに寄り添おうとする姿が見えました。

「一歩進んだと思ったら二歩下がる」ような毎日。

言いたいことが山ほどあっても、ぐっとこらえて、自分の意見ではなく子どもの言葉をただ受け止める・評価しないという姿勢。このぐっとこらえる大変さは、多くの保護者が分かるのではないでしょうか?
どうしても一言いいたくなる、言ってやりたくなる。我が子や家族だとその思いはより強くなると思います。
それは、親も子も家族には遠慮がないからです。
大人の自分がこの言いたくなる衝動をどう抑えるのか、これは自分との戦いです。

不登校の背景はひとつではない

不登校の理由は本当にさまざまです。
学校での人間関係、先生との関わり、家庭環境、父親との関係、部活動でのプレッシャー…それらがいくつも重なって、
心がいっぱいいっぱいになって、ついにはパーンと張りつめていた糸が切れてしまう。

日本では、全国で小学生130,370人、中学生216,112、高校生68,770人(前年度60,575人)不登校の状態にあると言われています(※文部科学省 令和5年度調査)。

子どもたちは決して「何も考えずに学校を休んでいる」のではありません。
自分なりに一生懸命考えて、我慢して、頑張ってきたからこそ、その先で心が限界を迎え休憩が必要になったのです。

「不登校=未来がない」ではないという事実

最近では不登校経験者の子どもたちが 時間をかけて回復し、自分らしい進路を歩んでいる というデータもあります。
そしてテレビやYoutubeを見ても、アーティストや研究者の方の中に、不登校の時期があったと話している方も多く見かけるようになりました。

不登校を経験した人の中には、

  • 高校・大学へ進学し、自分の興味を見つけて専門的な道へ進んだ人
  • 通信制高校やフリースクールで学び直し、新しい夢に出会った人
  • 社会で活躍し、同じ悩みを持つ人の支援者となった人

「今、学校に行けていない」ことは、未来への道が閉ざされたという意味では決してありません。
ただ、過去、現在の学校方針、担任、周りと合わなかった、時間と他に安心できる環境、前に進むための充電が必要だったのかもしれません。たとえ遠回りに見えても、その時間は子どもにとって必要な「未来へつながる準備期間」だと信じて、じゃぁ今何ができるのかを考えてみましょう。


不登校、不登校じゃなくても
子どもたちはみんな、自分なりのペースで未来を思い描き、挑戦しています。その歩み方が違うだけで、「これからを生きたい」という気持ちは同じです。今の姿だけで将来を決めつけることはせずに、どんな場所にいても自分なら大丈夫だと、未来へ向かって歩んでほしいです。

最後に ― 母親の強さと、つながりの証

今回の保護者の語り場で一番印象に残ったのは、母親たちの強さでした。
今までどれほど迷って、涙を流して、子どもとぶつかって、向き合い続けてきたか、全てを言葉にできないほどの「愛と覚悟」を感じました。

だからでしょう、どの家庭にも共通していたのは、子どもが自分のやりたいことや将来のことを、自分なりの言葉で親に話していたり、小さな行動で見せていたりするということ。

決して当たり前のことではありません。
日々の中で向き合ってきた積み重ねがあったからこそ、子どもは信頼して心の内を言葉にし、自分の未来について親と共有しようとしているのだと感じました。それは「一生懸命に子育てをしてきた証」です。

今回は素晴らしい保護者の方々のお話が聞けてとても多くのことを学ばせていただきました。迷いながらも子どもを信じて歩み続ける姿は、私自身の心にも強く残りました。同じ母親として尊敬しています。
お話して頂きありがとうございました。

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