カラフル

子どものやる気を引き出す脳科学のお話

「早くやりなさい」
「なんでやらないの?」

言いたくなる気持ち、よく分かります。
特に、期日が決まっている宿題やテスト、なかなか片付けや準備をせずに、
目の前でダラダラしていたりするのを見ていると思います。

でもここで、ひとつ考えてみたいのです。

いやいや“やらされて”学んだことは、
本当に身につきやすいのでしょうか?

それとも、
子どもが興味を抱き、自ら「やってみたい」と思って学んだことのほうが、
知識や力として残るのでしょうか。

脳科学の視点では、
やる気に関わるのは「ドーパミン」という神経伝達物質です。

ドーパミンは
「できた」
「面白い」
「もっと知りたい」

そんなときに分泌されます。

つまり、ポジティブな感情と結びついた経験ほど、
脳に定着しやすいのです。

一方で、強いストレスや恐怖、不安の中では
前頭前野(考える力・判断する力)が十分に働きにくくなります。

怒られながら覚えたことは、
“その場を乗り切るため”の記憶になりやすい。

けれど、
自分から興味を持って取り組んだことは、
長く使える知識へとつながりやすいのです。

では、どう関わればいいのでしょうか。

大切なのは、子どもに
「やらせる」という意識よりも、
「やってみようと思える環境を整える」こと。

子どもはいつも気分が乗っているわけではありません。
社会で必要、未来に必要と言われても、興味がないことについては、自分と結びつけることが難しいです。

だからこそ、

・一気にまとめてやらせない
・大きな課題を小さく分ける
・3分だけ、1問だけから始める
・できたらすぐに認める

・一人でできない時は、大人ができるところまで手伝う、寄り添う

子どもが「これならできそう」と思えるサイズにすること。

やる気は、
待つものではなく、
小さな成功体験から生まれるものです。

「全部やりなさい」ではなく、
「まず一つ、一緒にやってみようか」。

その一歩が、脳を動かします。

子どもも大人も気が向かない日もある。
それは自然なこと。

でも、“取り組みやすい環境”があれば、
人は少しずつ前に進めます。

やらせるより、取り組みやすい環境に整える。

それが、やる気を育てる一番の近道です。

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