大人になると、感情をコントロールすることが上手になります。
それは大切な力ですが、その一方で、自分の気持ちを言葉にすることをためらう場面も増えていきます。
「言わなくても分かってくれるだろう」
「空気を読んで、黙っていたほうがスムーズかも」
「こんなことを言ったらめんどくさいと思われるかな」
そんなふうに、自分の本当の気持ちを少しずつ奥にしまいこんでいく――
大人になればなるほど、“素直に伝える”ことが難しくなるのかなぁと思う時も。
でも、日々子どもたちと接していると、「気持ちを表すことのまっすぐさ」にハッとさせられる瞬間があります。
私が関わっているインターナショナルスクールの子どもたちは、英語が第一言語の先生たちと過ごしています。
日本語のように「察してもらう」文化ではなく、自分の考えや感情を伝えないと伝わらない環境です。
「I don’t like that!」
「Can you help me?」
「Look! I made it!」
「May I go to the toilet?」
思ったことを気持ちをそのまま口にし、
うまく言葉にできなくても、表情やジェスチャーで一生懸命伝える姿があります。
そこには、“伝えよう”とする勇気と、相手を信じる気持ちが感じられます。
もちろん、素直な発言すぎて、大人がひやっとする時もありますが、、、、良い悪いの評価をしているのではなく
「どうしてだろう?」「なんだろう」と見たまま、感じたままを言っているだけ。
地域の野外活動で関わる小学生たちも同じです。
遊びや活動を決めるとき、「これがやりたい」「こうしてみたい」と自分の意見を出してくれます。
自らコミュニケーションを取りに行き目的のために仲間を集め、ゴールを目指す。
この実行力は、意見がないと始まりません。
子ども達の素直な発言から、遊びはより面白くなり、会話からコミュニケーション能力含め、共感力や問題解決能力が高まります。
私は、インターの幼稚園や野外活動で、子ども達の素直な言葉や態度を見てきて、彼らの自己表現ができることを羨ましく感じます。この未来に輝く芽を大事にしたく、子どもたちが安心して話せる自己表現ができる雰囲気を大切にしています。一人ひとりの個性や特性に合わせて、その子が“話したい”と思える環境を意識しています。
「自分の気持ちを伝える」ことは、時にはわがままだと感じられる時もあります
子どもたちは、まだ上手に言葉を選べません。空気も読めません。
でも、“素直に伝える”という力は、どんな言葉よりもまっすぐに届きます。
大人の私達は、子ども達の伝える力の良さを伸ばしながら、言葉の使い方や話し方、態度や表現方法を提案していくことが大切です。
子どもたちの素直な「言葉」や「表情」には、大人が忘れかけている自己表現の大切さを伝えてくれています。