先日のカウンセリングで、お子さんの友達との関わりについてお話を聞きました。
「今日ね、〇〇ちゃんに“もう遊ばない”って言われた」
子どもがそう言って帰ってくると、胸がギュッとしますよね。
「うちの子、仲間はずれにされているのかな」
「すぐ先生に言ったほうがいいのかな」
親の心は、一気に不安でいっぱいになります。
でも、こうした友達トラブルは、
子どもが“人とどう関わるか”を試行錯誤している大事なプロセスでもあります。
トラブル=悪いこと、ではない
小学生になると、子どもたちは
「この子と一緒にいたい」「でもあの子はちがう」「自分の思いも通したい」という
揺れる気持ちの中で生きています。
その中で、ぶつかったり、外れたり、外したり、また戻ったりしながら、
少しずつ距離感や言葉の使い方、コミュニケーションの取り方を学んでいきます。
もし大人がすぐ
「その子が悪い」「うちの子は被害者」「なんて可哀そうなんだ」と決めて伝えてしまうと、
子どもが自分で関係を考えるチャンスが減ってしまいます。
まずは「解決」より「気持ち」に寄り添う
子どもの考えるチャンスを奪わない
子どもが友達のことを話してくれたとき、
いちばん最初にしてあげたいのは、アドバイスではなく
「そうだったんだね」
「どんな気持ちになった?」
という気持ちの受け止めです。
犯人や原因さがしよりも、
「あなたの気持ちはここで安心して出していいんだよ」と伝えること。
これが、子どもにとっての“安全基地”になります。
話していくうちに心が少し軽くなり、明日はどうしてみようかな?と考えられるきっかけになります。
親も不安になって当たり前
もちろん、親だって不安になります。
「本当に大丈夫なの?」「いじめに発展しない?」と心配になるのは当然です。
親が不安になるのは、子どもを大事に思っているから。
その不安も否定せずに、「私はこんなに心配なんだな」と自分の気持ちに気づくこと。
そして子どもに必要以上の心配や不満を口出しをする前に、ひと呼吸おいてください。
親が感情的に話すことで、子どもが解決策を考える前に「私って可哀そうな人なんだ」「私って人と仲良くなれないんだ」
「私には、力がないんだ」と自己否定に繋がります。
感情的な気持ちは、子どもの前ではなく、まずは自分が話せると思える人に話してみる。
または、その感情を紙に書くことで、一旦気持ちを落ち着かせることができます。
そこから、どのように見守っていくのか、
続くようだったら担任や学校に伝えてみるなど、どのように対応していくのかを考えてください。
友達関係は、親が全てを把握しコントロールできるものではない
友達関係は、親が全てをコントロールできません。
でも、「つらくなったら、いつでもここに戻っておいで」「あなたの味方だよ」と言える場所でいることはできます。
・話を最後までさえぎらずに聞く
・子どもの味方でいながら、事実も一緒に整理してみる
・必要なら、子どもの気持ちを持って先生と共有してみる
こうした積み重ねが、
社会に出て、仲の良い人、苦手な人、他人に対しての距離感を考え、自分が心地よく過ごせるためのコミュニケーションスキルを身に付けていきます。
私は、特に、苦手な人への関わり方を子どもの時に知り、距離の置き方や離れ方などを身につけて欲しいと思っています。
友達トラブルや仲間はずれは、見ていて苦しい出来事です。
でも同時に、子どもが“人と生きていく力”を身につけていく過程でもあります。
社会には良いも悪いも、多様性 色んな人がいます。 子どもを守らなきゃ守らなきゃから始まるのでなく、
親は、子どもの気持ちのそばにいて、
「いつでも話していいよ」と伝え続けることが、いちばんの支えになります。