子どもを育てる中で、こんな悩みを抱える保護者の方はとても多いです。
「ちゃんと勉強してほしい」「何か得意なことを身につけてほしい」
それは、子どもを思う親心から出てくる、まっすぐな願いですよね。
でも、ふと立ち止まってみてください。
その願い、本当に“子ども自身”が望んでいることですか?
それとも、“大人の思い”が先に立っていませんか?
幼児や小学生は、まだ自分の気持ちを上手に言葉にできません。でも、ちゃんと心では感じています。
・「ママが喜ぶから、がんばる」
・「本当はやりたくないけど、嫌って言ったら悲しむかも」
・「ぼくの気持ちより、大人が正しい」
・「お金を払っているから、行きたくないと言ったら怒られるかも」
こうして、子どもは少しずつ“自分の気持ち”を抑えて、“大人の期待”に応えようとします。
もちろん、「がんばる力」や「我慢する力」も大切な成長の一部であり、大切な力です。
でも、子どもの“本音”を置き去りにしたまま進んでしまうと、心のどこかでひずみが生まれることもあるのです。
子どもの“やりたい”は、日々変化するのが当たり前。それは、少しずつ社会を知り始めている証です。
「今の子どもの姿や気持ち」をよく見て、聞いて、感じ取ることが大切だと思います。
「今、何をしている時が好き?」
「これ、やってみて楽しかった?」
「どうしたらもっと楽しくなると思う?」
そんな問いかけを、ぜひしてみてください。
子どもがすぐに答えられなかったとしても大丈夫。
大切なのは、「あなたの気持ちを知りたいよ」という姿勢を見せることです。
親に気持ちを聞いてもらえる経験は、
子どもにとって「自分の気持ちは大事にしていいんだ」と思える、貴重な土台になります。
では、「じゃあ、好きにゲームばかりやっていていいの?」「親は何も言わないほうがいいの?」と
思われるかもしれません。決してそうではありません。
子どもにはまだまだ知らない世界がたくさんあるからこそ、大人の視点でのアドバイスは必要です。
「押しつけ」ではなく「提案」してみてはいかがでしょうか?
「こんな習い事があるけど、どう思う?」
「このドリル、やってみて、もしつまらなかったら別の方法考えようか」
そんな“会話”を重ねることで、子どもは少しずつ「自分で選ぶ力」や「自分の気持ちを言葉にする力」を育てていきます。
ただ、、、
- 寝る時間を過ぎてもゲームをやめられない
- 習い事が忙しすぎて体調を崩しているのに無理をしている
など、「子どもが決めたことだから」「嫌って言わないから」と、
子どもの判断に任せ、健康を害するまでやらせて、止めないなどはあってはありません。
子どもの“気持ち”を尊重しつつも、“守るべき線”は大人が引く。
その線引きがあるからこそ、子どもも安心して自分の気持ちを出せるのです。
難しいと感じるかもしれませんが、普段からコミュニケーションをとっていることで
いつもとは違う子どもの様子に気づきやすくなると思います。
親の願いと、子どもの気持ち
どちらか一方だけではなく、どちらも大切にしていく関係性が、これからの時代の子育てには必要です。
「これは、子どもの意見?それとも、大人の思い?」
時々、そんなふうに立ち止まってみることが、
子どもとの信頼関係を育てる、いちばんの近道かもしれません。