カラフル

その子に合った支援の形を見つけていく

ある親御さんとのカウンセリングで、印象に残ったお話がありました。

その子は、クラスでの集団行動が苦手で、落ち着きがない、多動傾向があり周りより遅れていると見られています。
学年が上がったことで、「もう◯年生なんだから」と、去年よりも厳しく指導される場面も増えているそうです。
さらに今年は担任の先生が替わり、まだ経験が浅い先生との関係性が築けていないこともあってか、
時々「行きたくない」と登校しぶりが出る日もあると伺いました。

話を聞きながら、
「学年が上がったから、厳しくしなければならない」・・・本当にそうなのか?
厳しさは使い方しだいで、子どもを伸ばす力にもなりますが、行き過ぎれば、その子の持つよさや可能性を閉じてしまうこともあります。目的と方法、伝え方を間違えないことが大切です。
その子の場合は、厳しさを加えるのではなく、まずは新しい学年で安心できる環境を整えることの方が、ずっと大切なのではないでしょうか。
心が安定してくると、「やってみよう!」と前向きに物事を考えられるようになっていきます。

まずは信頼関係を築くこと

子どもは、安心できる関係の中でこそ、自分らしさを発揮し、世界を広げていけるものです。
まずは、一番関りが多い担任の先生がその子との信頼関係を築いてほしいと思います。
そして、先生も保護者も「みんなと同じようにできる」ことを目指し、急がせるのではなく、
「この子にはどんな支援をすると行動しやすいのか?」を一緒に考えていくことが大切だと感じました。

大多数に合うやり方に、無理に合わせて 苦しくなる必要はありません。
「みんなと同じ」でなくていい。その子らしく挑戦しやすいやり方を、
大人の側が工夫し、寄り添いながら支援していくことが大切です。

みんなと違うことは、子どもも大人も不安を感じることがあると思います。
でも、「今できない=未来がない」わけではありません。
今は、その子が自分を大切にでき、これからの豊かな時間をすごしていくための学びの途中
できていない、聞けていないことで、その子の自尊心を傷つけても何も良いことは起こりません。
傷つけるよりも、その子の中にある小さな「できた」「わかってもらえた」を大事に育てていきたいです。

最後に
大丈夫 比べなくていい。焦らなくていい。
小さな一歩がその子を変えていく。その歩みを一緒に見守り、支えていける大人が増えたらいいなと思います。

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